小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

やりたいことが分からない、今の私へ。

みなさんは、「これこそ、人生において自分のやりたいことだ!」と明確に言える何かをお持ちでしょうか。

いわゆる、ライフワークです。


私は、ありません。


「えっ、弁護士なのに?」と思われるかもしれません。
ですが、弁護士になって9年の現時点では、私にとって、弁護士は、アイデンティティを形成する重要な要素ではあるものの、ライフワークか、と問われると、そうではないように思います。


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でも、1つ、分かっていることがあります。


何がやりたいことなのかは、まだ分からないけれど、
私は、私らしく、自分を表現して生きればいいんだ、ということ。

そして、自分を表現することによって、誰かが自分らしく生きる力に少しでもなることができたら、こんなに嬉しいことはありません。


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私はずっと、やりたいことが分からない自分に、モヤモヤとしていました。


社会人になって以来、目の前の仕事をこなす達成感はあるものの、

会社員時代は、出世がしたいわけでもなく、楽しみはどちらかというと職場の人達とのアフターファイブの飲み会やプライベートにあり、

弁護士を目指していたときは、目の前のロースクールの課題と司法試験勉強で手一杯、

弁護士になってからも、人の人生を左右する仕事の精神的負荷にあっぷあっぷで、ストレス解消の手段としての趣味(旅行、フラ、古代文字、観劇、食べ歩き等々)や拡がっていく一方の交友関係でのお付き合いも併せると、時間は矢の如く過ぎ去っていきました。


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プライベートでは、

25歳で結婚し、31歳で離婚しましたが、子どもがおらず、そのまま再婚せず、

父は私が小学5年の時に亡くなり、母は私がロースクール在学中に亡くなったので、一時的な看病はあったものの介護をすることもなく。

孤独なぶん、家族のために生きる時間は少ない方なので、自分のために費やす時間は、たっぷりありました。


それなのに、私は、何がしたいのか分からない。


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子どものころは、あんなにたくさん、なりたいものがあったのに。

漫画家、お嫁さん(これは叶ったか、笑)、作家、アイドル。。。
笑っていいとも!」に出たい、とかいうのもあったっけ。

あの夢たちは、どこに行ってしまったんだろう?
私はいつ、夢を捨ててしまったんだろう?


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加えて、心が、孤独を、寂しさを泣き叫んでいました。

人は、自分のためよりも、誰かのための方が、頑張りやすいものです。

友達はたくさんいるけれど、
やりたいことが分からない上に、
家族もおらず(弟はいますが独立しています)、
パートナーもおらず。


そんな状況で、周りの人達を眺めながら、

こんなに頑張っているのに、
私には何もない、
死にたいとまでは思わないけれど、
いったい、私は、何のために生きているんだろう?

と思うことは、割とよくありました。


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私は、本当は、何が好きなんだろう。


どうして、いつの間に、子どものころの夢を捨ててしまったんだろう。


こんなに寂しいのは、どうしてだろう。
どうしてこんなに、孤独を突き付けられるような出来事ばかり起きるんだろう。

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心からの叫びに突き動かされて、私は、数年にわたり、心理学を学び、自分を見つめました。
本を読み、セミナーに行き、趣味や交友関係を通じて、好きなことをしている人、やりたいことが明確な人たちに出会いました。

法律の勉強と同じように、らせん階段を昇るように、だんだんと自分のことを認めてあげられるようになりました。


「自己肯定感をあげて、ありのままの自分の味方になる。」

「これが私。
私は、私以外の誰かになろうとしなくてもいい。」


こうした目標が、少しずつ、実感を伴うものとなり、
薄皮を剥がすように、気持ちが軽くなり、
生きるのが楽になってきました。


私のライフワークは、いまだに具体的にはなっていないけれど、


今の私でいいよ。やりたいことが分からなくても。


と、今、私は、思っています。

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