小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

ブログタイトル「ホントの自分」ってなんなのさ。③各論3 攻撃性編~傷つけることを受け容れる。

↓の続きです。行ってみよ~!

↓総論はこちら。



🌻🌻🌻🌻



人を傷つける自分を受け容れる、って何ぞや?と思われたかもしれません。


けれど、私たちは、日々、人を傷つけながら生きています。


例えば、

既婚者は、結婚したい未婚者のうち一定数を傷つけている。
さらに一部の未婚者は、既婚者の存在に傷付いたことをアピールして、既婚者に罪悪感を与え、傷つける。

昇進した者は、昇進しなかった同期の一定数を傷つけている。
さらに一部の昇進しなかった者は、昇進した者の存在に傷ついたことをアピールして、昇進した者に罪悪感を与え、傷つける。

保守の一部とリベラルの一部は、傷つけ合っている。政治的思想だけでなく、日常のあらゆる考え方の相異は、傷つけ合いを呼ぶ。


ああ、ややこしい!!


何が言いたいかというと、つまりは、人間は生きているだけで、誰かを傷つけてしまうものだということです。
どうしようもなく。
うーん、悲しい。


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傷つけることを受け容れられない、つまりいい人をやめられないと、
世渡りと称して、過度に、「自分は大して幸せ(有能)じゃないんですアピール」をすることになり、
また、自分さえ我慢すれば丸く収まる、とストレスを抱え、
せっかくの幸せや能力と言った才能を伸び伸びと花開かせることができず、
その人にとっても、社会全体にとっても、大きな損失だと思います。


と言いつつ、
私も、長年いい人でいたい症候群患者だったので、よく分かるんです。


出る杭は打たれる。

目立たないのが一番。

謙虚なほうが可愛がられる。

そして、何より、自分の存在が人を傷つけることに耐えられない。
誰にも傷ついて欲しくない。
傷つく痛みは、よく分かるから。


そんな風に思って、自分の長所をどこか隠し、受け容れられませんでした。


🌻🌻🌻🌻


ただ、この考え方って、とても優しいんですけれど、
厳しい言い方をすれば、自分を守って人に優しくしている「つもり」になっているだけ。


「私はあなた方を傷つけない安全な人間です。だから、私を攻撃しないで下さい。」


って言っているのと一緒。

自分を守っているつもりなんだけれど、どんどん自分を低く見せるようになり、卑屈な自分を育ててしまう。

健全な自尊心を抑圧して、他人に合わせて行動する。

自分についての評価者は常に他人だから、自分の心のどこかで「何か違うかも?」と思っていても、人に合わせてしまう。


そして、残念なことに、
人に自分の評価を委ねてしまうと、それが優しさから生じていると分かってくれる人は分かってくれるけれど、分からない人からは都合の良い扱いをされ、舐められるんですよね。

人に優しくしたいという気持ちから始まったことなのに。
と、自分もどこか恩着せがましい気持ちを抱く。


だから、苦しくて仕方がない。


🌻🌻🌻🌻


人を傷つけたくない人って、本当に優しい心の持ち主なんだと思うのです。

きっと、たくさん傷ついてきて、
その傷が余りに痛かったから、「人に自分と同じ気持ちを味合わせるのはかわいそう。」と思って、優しい人、いい人になるのでしょう。


でも、自分自身の能力や長所や個性を抑圧してまで、他人のことを慮る必要なんてないんです。


私のことを少し話せば、人を慮り過ぎて、
外見を磨かなかった時期があったし(女性的過ぎると攻撃されると思っていた)、
ニコニコして、ボケ役を演じ過ぎて、周りに舐められてるなあと思ったこともありました(そして、こっちはバカのフリしてやってるんだよ!と陰湿な怒りを溜め込む)。

そんな時もありました。ええ(遠い目)

いや、まあ、バカなことは本当に好きなんですけど。って話が逸れてますね。


🌻🌻🌻🌻


つまりですね。


全ての人から、好かれるなんて無理なんですよ。

私だって、苦手な人がいますもん。
ただ、自分の心と向き合っていると、以前は苦手だった人のことを好きになったり、苦手じゃなくなったりはします。不思議と。

自分のことを好きになると、嫌いな人が減っていく。
よく言われるけれど、そのとおりだと思います。


じゃあ、自分のことを好きになるには、どうしたらいいか。


自分が、自分を、大切にすること。


やり方はそれこそ星の数ほどあるけれど、
今回の記事テーマに沿って言えば、
嫌な自分も、自分だと受け容れること。


人を傷つける存在である自分を受け容れること。
つまり、自分の素晴らしさを遠慮なく受け取ること。
人が傷つくのは、その人の問題であると理解し、相手の領域を侵さない。自分も余計な責任を負わないこと。

そして、自分の存在に傷ついた相手がその人自身の力で乗り越えられることを信頼すること。


だと思います。


そして、自分を大切にできて、どんな自分もホントの自分だと思えるようになると、

信じる、見守る、というホントの優しさを、身につけることができるように思います。


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