小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

離れていったのではなく、温かい時間があったのだ。

私は、喪失感が強い人間だと思います。


それは、10歳で父を突然亡くし、34歳で母を亡くしたことが、大きな原因だと思います。

離婚も経験しました。
(※私の半生についての記事は、末尾に)

その他、皆さまと同様、恋愛や友人知人など様々な人々と、ハッキリとしたお別れから自然消滅まで、たくさん経験しました。


別離を経験する度に、大なり小なり、心の内側が揺れていました。


人間関係は諸行無常だ、離れゆくものは仕方がない。と頭では分かっていても。
心に空いた空洞がいつか埋まることを、経験則的に知っていても。


失った時の心の痛みは、歳を重ねるほど、大きくなってきたような気がします。
それは、過去の喪失の時の感情も、併せて思い出してしまうから。


ああ、またか。この繰り返されるパターンからは、もう逃れられないのかもしれない。

ああ、またか。また私、やっちゃったな。こういうところ、直らないんだよなあ。


過去の出来事に対する今の後悔の感情が、痛みとなって上乗せされるのです。


🌻🌻🌻🌻


この「後悔」が曲者なんですよね。


後悔する、ということには、もれなく、
過去の自分を否定して、その原因を見つけ出し、「ダメだった自分」を取り除き、改善して、違う自分になろうとすることが着いてきます。

まるで、仕事のように。


確かに、このプロセスは、ある意味正しい。
理屈どおり、上手く機能するならば。


けれど、このプロセスで置いてきぼりになってしまった、否定されてしまった「過去の自分」が、
ありのままの素直な自分だったとき、

このプロセスは、自分以外の誰かになろうとして無理をしている、不自然な頑張りになってしまう。


ひいては、過去に確かにあった温かい時間さえも、間違いだったと否定してしまう。

これは、割り切りの早い女性の方に強い傾向な気がします。


🌻🌻🌻🌻


失った人やものに悲しみを抱くあまりに、過去の自分を否定するのではなく。


過去に、「温かい時間があった」ことに、自分がその一員であったことに、
感謝したいと思うのです。



英語の「Keep in touch」という言葉が、好きです。


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☆私の半生 ①自然の中の原風景と父の死

https://masamiogw.hatenablog.com/?page=1532779600

☆私の半生 ②普通になりたかった青春時代。

https://masamiogw.hatenablog.com/entry/2018/07/31/014137

☆私の半生 ③離婚、そしてがむしゃらへ。

https://masamiogw.hatenablog.com/entry/2018/07/31/212625

☆私の半生 ④ロースクール受験を決意(前編) 崖っぷち!

https://masamiogw.hatenablog.com/entry/2018/08/01/193200

☆私の半生 ⑤ロースクール受験を決意(後編) 母を助けられなかった。

https://masamiogw.hatenablog.com/entry/2018/08/02/011930

☆私の半生 ⑥ロースクール入学、母の死