小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

私は、私の仕事を愛している。



以前も書きましたが、夫たちの分かりにくい言動。

増えてるなあ。。という印象です。

 

最近も、いくつかご相談がありました。

そういう案件を引き寄せているんでしょうか(笑)


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それで、今日書きたいのは、最近のご夫婦の傾向ではなく。

 

 

法的手続や判例の説明よりも、

交渉技術よりも何よりも、

クライアントの心に響くのは、

 

私が、私という人間が、これまでの人生経験や自分の全人格の生き方考え方に基づいて語ったことである、

 

ということ。

 

 

先日のご相談では、自分勝手な振る舞いをするご主人に自己肯定感を潰され、

感情的に振り回されてしまっている女性に、

 

『選択権は、いつでも自分にある。』

 

という話をしました。

 

ハッとしたような顔をした彼女は、その言葉をメモして、言葉にぐるぐると円を描いていました。

 

瞳の輝きが、再び生命力を得たようにキラリと光りました。

 

 

その時、私は思いました。

 

「私は、こういう瞬間のために、この仕事をしているんだ。」と。

 

 

綺麗事じゃないことも、たくさんあります。

人の生死に関わることも、

肉体的なことではなくても心の死に関わることも。

どうしようもなく道を踏み外してしまった人も。

 

そんな人たちを助けられない時の自分の無力さが、つらくてつらくて、何度も辞めたいと思いました。

 

あまりに忙しかったり、自分のメンタルを守るために休んだりして、対応が疎かになることもあり、そんなときは、漏れなく罪悪感が付きまといます。

 

私が、

もっと体力のある男性だったら、もっとちゃんと対応できたのかも、

コワモテの男性だったら、もっとスムーズに交渉が進んだかも、

もっと経験があったら、裁判官や相手方代理人は私の言い分に聞く耳を持ったかも、

 

そんなことの繰り返しでした。

(こう書くとどんだけ男性にコンプレックスあるんだ、って感じですね)

 

 

だけど、私は私。

他の誰にもなることはできない。

 

 

一見優しげで弱かろうが(実は言うときは相当厳しいです、笑)、

人の気持ちに敏感過ぎて、すぐつらくなってしまうから長時間勤務ができなかろうが、

数えきれないほどたくさんの後悔を抱えていようが、

そのくせ自分の強さや女性らしさを全開にしてはいけない、と思っていようが、

 

 

これが、私。

 

 

私らしさをいいと思ってくれた方に、いらして頂きたいなと思ってきました。

 

少しずつ、良いご縁が増えてきて、

経験を積むにつれて仕事もいくぶんかスムーズに捗るようになりました。

 

皆さまと、頑張ってきた私に、感謝の気持ちでいっぱいです。

 

そして、思うのです。

 

 

ああ。

私はやっぱり、この仕事を愛している。

 

自分の生き様、全人格が試され、

かつ、人様の人生に寄り添うことのできるこの仕事を、愛している。

 

と。

 

既に私は、ライフワークを生きていた。


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ありがとうございます。