小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

脳内父との会話。

最近、脳内で父と会話をしています。

気がおかしくなったわけではないので、ご安心を。

 

仏壇があれば、お供えをするときに会話をするのは普通ですが、うちにはないので、脳内で会話をしているのです。

 

🌻🌻🌻🌻

 

私が、「何で死んじゃったのよ~。バカバカ!」

 

と言うと、脳内イメージのまだ30代の若い父は、

 

「ごめんね~(汗)パパも死にたくなかったんだよう」

 

と、ちょっと情けない感じの、でも優しい口調で、もうどんな声か殆ど忘れてしまった声で、返してくれます。

 

そうすると、会えないけれど、私の一人相撲だけれど、

なんとなーく父と心が繋がったような、暖かい気持ちになります。

 

 

🌻🌻🌻🌻

 

 

以前は、こんな風に父と気軽に脳内会話をすることなどできませんでした。

 

そんなことするなんて変だという思い込みもありましたが、何よりも、

母と過ごした年月の方が父の3倍以上だし、

母が病気になった後ロースクールに行きながら二人暮らしで私は本当にいっぱいいっぱいだったし、

助けられなかった、役に立てなかったという罪悪感はてんこ盛りだし、

そういうわけで、どうしても母への思いが大きくて、父を後回しにしていた部分がありました。

 

 

でも、ここにきて色々と問題が生じ、

生き方のクセを緩めて、本当に自分らしく生きるためには、再度父と向き合う必要がある。ということが分かりました。

 

 

これまで忘れていた、いろんなことを思い出しました。

 

 

父に優しくしてもらったこと

甘えたかったけど、母を優先してしまったこと

それでもいつも手を繋いでくれたこと

高い高いをしてくれたこと

今なら笑えるけど子どもの当時はちょっとシャレにならないキツイからかわれ方をしたこと

母のいない時の食事のレパートリーはチャーハンばかりだったこと

でも、意外と美味しかったこと

日曜日朝になると子どもは早起きなので寝ている父を弟と襲撃していたこと

 

父の亡くなった後、家の修繕のことで母が変な工務店に無理に契約を締結させられそうになり、母が、その工務店の営業の人と電話口で話していた際、電話の向こうから上司らしき人の声で「女の家だろ?そんなのさっさと押して契約取れ!」と言われた、と泣いていて、父の不在を恨んだこと

 

母が会社勤めを再開したら、不倫の申込みをする輩が多くてイヤだ、と溜め息をついていて、父の不在を恨んだこと

 

私はちゃんと「パパ大好き」って伝えていなかったかもしれないこと

 

 

🌻🌻🌻🌻

 

 

脳内父との会話をすると、なぜか気持ちが落ち着いて、『ああ、私は、何があっても、ここに戻って来ればいい。』と思えるようになりました。

 

心の空洞、クレバスのような深い空洞が、埋まって来たようです。

 

●参考記事


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