小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

ネガティブに光を見る。 その②

 ●その①

 

「先生のことを、戦友だと思っています。」

 

クライアントから、そう言われることがある。

 

 

戦友。

 

なんと嬉しい言葉だろうか。麗しさすら感じる。戦いの友。

 

 

長引く案件では、クライアントも私も、良い顔ばかりしているわけにはいかず、暗いところ、自己中心的だったり冷酷だったりといったネガティブなところも晒すことになる。

 

そんな場面を乗り越えてこその、「戦友」という誉め言葉。

 

 

悲しくて息をするのも忘れてしまいそうな時、

自らの或いは大切な人の誇りを守るために怒髪天をつく時、

予想もしなかった理不尽な攻撃に苛まれる時、

意見の相違で味方のはずなのに対立が生じやりきれない思いをする時、

 

それでもなお、ともに困難を乗り越えたことが、紐帯を強くする。

「戦友」には、同じ目標や体験を共有した連帯感に留まらない、そんな響きがある。

 

多くの芸術が、物理的なものや、鑑賞者の目や時代といった精神的社会的なものによって、研磨され、美しく輝くように、

人と人の結び付きも、ネガティブな状況や感情によって、光輝くのかもしれない。

 

壊れそうな絆を切ることなく耐え、清濁併呑し、乗り越えた先の光溢れる世界。


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