私は、料理することが、好きだ。
特段凝ったものは作らないし、ふだんはだいたい2品しか作らない。
世の中には私よりももっともっと、料理が好きで上手な人がたくさんいるので、わざわざ公言することに躊躇を覚えていたが、好きなのだ。
ちなみに、もちろん、料理を作ってもらうことも、好きだ。
料理をすることが好きな理由は、よく言われるように、
創造性、結果が出るスピードが速いこと、ある程度までは努力に見合う結果が出ること、自分好みの食材や味付けを楽しめること、等々様々な理由があるが、
今、一番の理由は、「生命とともにあること」だから。
食事を頂くこと自体が生命を頂くことであるが、調理のプロセスにおける、食材を切り、整え、加熱する所作は、まさに、生命を頂く準備であり生命とともにあることだと、カルボナーラを作るために卵を割り、こんもりとした卵黄の美しさに見とれた時に、気がついた。
敬虔な気持ちにさえ、なった。
思えば、人は、自分以外の生命とともにいられずにはいられない生き物だ。
家族、パートナー、友人とともに、
ペットともに、
草木や花とともに、
海や大地とともに、
太陽や月とともに。
生命体から生まれたから、生命とともに、いたいのだ。きっと。
自らの手で、自分のために、生命を頂く準備をすることも、生命とともにあるということなのだろう。
そのことは、まさに自分を大切にするということであり、もしかしたら、食べること以上に、私にエネルギーを与えてくれているのかもしれない。
昨年はあまり自炊できなかったけれど、もっと自分でご飯を作ろう。