小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

16年目のありがとう。

僕は変わるつもりはない。

別れたくはない。

でも、君が別れたいというなら仕方ない。

 

 

元夫に言われ続けた言葉。

 

私は、彼が法的には有責配偶者であることを理由に、彼を変えようとして、あの手この手で宥めすかし、犠牲をし、責め続けた。

 

彼が心地よくいられるようにその話題を出さず、

仲良し夫婦を続け、

1年に数回、私が溜まった怒りを爆発させた。

 

私は精神的には被害者として彼と離婚し、

その悔しさを晴らすことと生存の危機をかけて弁護士になった。

正直に言う。見返してやりたいと思った。

 

それでも、私は、一向に幸せではなかった。

共通の知人から、元夫が、離婚直後相当参っているらしいと聞き、ほくそ笑み悲しい喜びに浸っていたものの、離婚して2、3年後に再婚したと聞いたからだ。

 

その頃、私は、母を亡くしたばかりで、ロースクールで学生に逆戻りしており、自分の軸を見失っていた。

自分1人で幸せになるなんてずるい、とどう考えても理不尽な怒りを抱いた。

 

ひとしきり怒りが去ると、今度は強烈な自己嫌悪に見舞われた。

もっと私が努力できたんじゃないか、

あの時、私は、被害者になることで、自分の問題から目を逸らして彼に責任を押し付けていたのではないか、

と、自分を責め続けた。

 

そして、弁護士になり、自分を見つめて数年が経った。

 

ようやく、「あの時の私には、あれが精一杯だったのだから、仕方ない。」「私は頑張った。」と思えるようになった。

 

 

それでも、ふとしたきっかけで、拭いきれない猛烈な怒りの感情が沸き上がる。

それは主に、その時の自分に近しい人に対しての怒りという形で表出した。

 

元夫に対して抱き続けてきた、

 

そんな言い方ずるい!

私のことを本当に好きならあなたが変わってよ、私は努力してる、

変わる努力もしないなら、私のこと好きじゃないんでしょ?

嫌いって言いなさいよ!

私に言わせようとしないでよ!最後くらい自分で言いなさいよ!

 

そんな思い。

 

 

この思いの激しさは、父を失った悲しみに遠因があったのだが、そこは措いておく。

 

この正月休みに、徹底的に、当時を振り返った。

もう16年にもなるのに何をやってるんだろう、まだ卒業できないなんてバカみたい、あっちはとっくの昔に再婚して幸せになっているのに、という私による私自身への厳しい視線をやり過ごしながら。

 

 

今朝、夢うつつで、突然に、理解ができた。

 

ああ。

彼も、つらかったんだ。私の期待に応えられないことが。

表では見せなかったけれど、彼もきっと、自分が情けない、腑甲斐無いと責めたんだ。

 

そんな中で、あの時彼にできる精一杯の愛情を、私に示してくれていたんだ。

 

自分は別れたくはない

 

という言葉に。


私は、それを受け取れず、「愛してるなら、私のために頑張りなさいよ!」「できないってことは、愛してないんでしょ!」と、責め続けた。
自分の傷にばかり着目して、この傷を治しなさいよ!と要求してばかりだった。
 


ごめんね。ツラさを分かってあげられなくて。
 


幸せかな。きっと幸せだよね。
 
私は、やっぱり、あなたのことが好きだったんだよ。

 


出会ってくれて、ありがとう。


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●参考記事

 

●1月6日捕捉

今日は山羊座新月、部分日食です。

日食は太陽(西洋占星術では太陽は自分自身を表す)が消え再び現れることから、占星術では自分自身の生まれ変りと考えられています。

まさに、私は、生まれ変わりを果たしたのかもしれません。