小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

ありがとう。のその後。 中間報告② 何かを肯定するために否定にエネルギーを使うのはもったいない。

●中間報告①

 

私たちは、自分の選択や状況を肯定するために、知らず知らずのうちに、それ以外のものを否定している。

 

転職する時に現在の環境や待遇を否定する、

以前の彼・彼女を否定して新しい恋愛をする、

お金がない時に「お金があるがゆえに不幸な人がたくさんいる」とお金持ちを否定する、

結婚する/しない、子どもを産む/産まないといった自分の選択を正当化するために他人の選択を否定する、

自分の好きなアイドル(推しメンというやつでしょうか)の素晴らしさを主張するために他のメンバーを否定する、

スポーツや、スポーツのチームもそう。

 

否定をゲームの一種として楽しめるうちはいいけれど、

例えば、仕事や結婚など自分の人生に関わる重要な選択において、他の選択や過去に対して否定のエネルギーを使うのは、もったいないと思う。

 

なぜなら、我々が普段意識している以上に、否定、抑圧に要するエネルギー量は多いからだ。

 

元夫に対する思い(執着と言っても良いかもしれない)を、否定し続けていて、

解放し、ものすごく精神的に余裕ができた経験から、そう思う。

 

何かを肯定するのに否定をせずにはいられない、というのは、結局のところ、自信のなさを表しているのだと思う。

 

我々は、自信がないことは、悪いこと、弱いことのように思えて、隠したくなってしまう。

だから、否定せずにはいられない。

 

でも、

自信がないことは、そのままでもいいのだ。

 

自信がないんだ、と正直に認めると、助けてくれたり、可愛がってくれる人たちが現れる。

 

いやいや、でも、

仕事では、自信がないなどと甘いことは言ってられない。お金を貰ってるんだから。自分の全てをかけてるんだから。

子育てはそんなに甘くないの。人の命を預かってるんだから。自分の分身なんだから。

 

という意見もあるかもしれない。

 

うん。うん。

そうかもしれないね。

 

それでも、完璧な人などいないし、

完璧にならなくたって、いいんだから、

そんなに肩に力を入れなくてもいい。

何かを否定しなければいられないほど、頑張っている、或いは、傷ついていた自分に、自信がないままで、優しく。

 

と、私は思う。
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