小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

『幸せになる勇気』を再読。

大型連休明け。

いやあ、忙しかった。

 

弁護士の仕事のキモは、全体を見渡した上での交渉・調整だなあと思う、今日この頃。

 

ところで、連休中に、『幸せになる勇気』を再読しました。

アドラー心理学ブームを作ったベストセラー『嫌われる勇気』の続編です。

 

このシリーズは、ソクラテスプラトンの対話のような、青年と哲人の対話形式であるため、スラスラと読みやすいのですが、ポイントを体系的に理解するにはメモの必要があるなあ。と思い、今回は、読みながら、メモを取りました。

 

要約、というよりメモではありますが、私的に心に刺さった言葉を記載しています。

 

●幸福と共同体感覚
・かわいそうな私、悪いあの人、から抜け出して、これからどうするか。
・自分の人生を、自分で選ぶ。
・幸福の本質は、貢献感。
・問題行動の段階は①称賛を求める②注目されようとする③権力争いを挑む④相手の嫌がることをする⑤無能の証明。
・問題行動の目的は、所属感。共同体のなかに特別な地位を確保すること。
      ∵人間にとって孤立は死を意味するから。
・問題行動を起こす人に対して叱責や怒りは未熟な手段でしかない。自立を促す。彼の決断を尊重し、その決断を援助する。近すぎない援助ができる距離で見守る。
・競争原理ではない、「協力原理」に基づいて運営される共同体が理想。
・共同体感覚は、全ての人間に内在している。だから人はつながり(=所属感)を求める。
・所属感を満たすためには、他者承認ではなく、自己承認が必要。「普通であることの勇気」、それでも私は私であり存在していいと認めることが必要になる。

 

●交友のタスク
・信頼=無条件で人の価値を信じること
自己信頼あっての、他者信頼。
・先に信じること、
たとえその人が嘘を語っていたとしても、嘘をついてしまうその人ごと信じること
    →信じてくれ、と強要することはできない。できるのは、自分が相手を信じることだけ。
    →あなたが私を信じようと信じまいと、わたしは、あなたを信じる。信じ続ける。
    →人間は、わかり合えない存在だからこそ、信じるしかない。

・与えよ、さらば与えられん。

 

●愛のタスク
・愛は、意思の力によって、なにもないところから築き上げるもの。
・不可分な「私たち」の幸せの追求。
・多くの大人もまた、自分の弱さや不幸、傷、不遇なる環境、トラウマを武器として、他者をコントロールしようとする。
・愛は自立。大人になること。だからこそ、困難。
・相手が自分のことをどう思っているのかなど関係なしに、ただ愛する。
・今をダンスする。
・最良の別れに向けた不断の努力。

 

ただ『たった今、幸せになると決意する』。

 

これだけのことですが、

いざ、決意しようとすると、

「あるべき理想の幸福」や誰かと、自分の現状を比較して「いや、自分は幸せではない。」と言いたくなったり、

幸せだと思い込みたいだけだろう?バカじゃないの、という自分へのツッコミが入って苦しい感じになったり、

幸せだと認めてしまったら傲慢になるのではないかと怖れてみたり、

嫉妬されて出る杭は打たれるのではないかと怖くなったり、

上手くいかないことを誰かのせいにできなくなってしまう、責任が重い、と感じたり、

自分が幸せだとすると誰かに何か分けなければならない、誰かを救わなければならない義務があるような気持ちになったり、

 

まあ、いろいろ思うわけです。

 

でも、そんなことないのです。

 

私を不幸にする(した)誰かも、

私が不幸にする(した)誰かも、いない。

 

起きた出来事自体(例えば両親の死)は、私の責任ではないこともあるけれど、

そこにどういう感情や意味を持つかは、全て、私の選択なのです。

 

私は、今も昔も幸せだし、

みんなそれぞれ、幸せであればいいなと思うのです。
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