敬愛する師匠こと予約の取れないカウンセラーことベストセラー作家こと飲み仲間こと根本裕幸先生の新刊
通称「罪悪感本」のゲラを、拝読しました。
満を持しての、テーマ「罪悪感」。
あれです、太宰治の世界です。生まれてきてごめんなさい。的な。
と書くと、そんなこと思ってねーよ、という人が多いかもしれませんが、人間は、多かれ少なかれ、罪悪感を抱えているものです。親兄弟に、配偶者に、子どもに、恋人に、友人に、上司に、先輩後輩に、ペットに。下手したらモノにさえ。
有名な?「郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、みんな私のせいなのよ!」という格言もありますし。
罪悪感ゼロスイーツなんて商品もありますし。
何かミスをしてしまったとき、
誰かを傷つけてしまったとき、
大切な人を助けられなかったとき、
「自分のせいだ」と思ってしまう。
私事ですが、私は、仕事柄、助けたくても、証拠が理由で期待どおりの結果を得られないことや、私の力量不足、本人にやる気が喪失した、等色々な理由で助けられないことをたくさん経験してきました。
プライベートでも、両親を助けられなかった・役に立たなかった、母を傷つけた、弟を傷つけた、大切な人たちを傷つけた、等々、罪悪感のデパートと言っても過言ではありません。
でも、根本先生は、そんな罪悪感まみれの人々のことを、「根底に愛があるから」と見守っています。
そんなにも罪悪感を抱えるほど、その人(モノ)のことが大切で、愛していたんでしょう?
罪悪感本は、そんなふうに、優しく、そっと心に寄り添ってくれます。
罪悪感が生まれる仕組みと、その意味、分類、そして根本先生がカウンセリングの現場で経験された豊富な事例が、すぐに実践できるワーク(いや、盛った、なかなか困難なのもあるけれど(笑))とともに紹介されています。
特に、事例は、涙なくして読めません。
だって、あの罪悪感、
私なんて誰からも必要とされていない、私がいるとみんなの邪魔なんじゃないか、ああまた目立ってしまった、ああまた失言してしまった、ああまた甘えてしまった、ああまた人を傷つけてしまった、
ああああああああ、私なんて生きてても意味なんかない、
と、ふと風呂場や料理を作っている時やトイレで叫びたくなる(ならないって?私はひと昔前はよく奇声を発してました笑)、「あの」罪悪感から、自分の長所や愛に気が付くことができるなんて。
そりゃあ涙も出るってもんです。しかも半端な涙じゃありません。ティッシュを箱で用意した方がいいです。
私もまだまだ罪悪感のデパートで、日々新たな罪悪感を積み重ねていますが(それによってブログも書ける、笑)、実際に、根本先生の書籍やセミナーやブログで、自己肯定感が上がり、罪悪感が減って、自分を許せるようになると、どんどん心も身体も軽くなっていきました。
気のせいか、集中力もアップして、仕事の効率も上がりました。
やりたいことにもチャレンジできるようになり、ライフワークを生きることができるようになりつつあります。
嫌なこと、悲しいこと、思うようにいかないことは減りません。
生きていればそういうことは山のようにある。
でも、立ち直りのスピードが違います。そもそも、嫌と感じることも少しずつ減っていきました。
自分の中の愛に自信を持つことができるから。感情が多すぎて苦しい自分でもいいんだ、って思えるようになるから。人に承認されたくてしかたなくてもいい、承認されなくてもいいって思えるから。人に感謝できるようになるから。
自分をついつい罰したくなる人。ハードワークやハードな恋愛にハマってしまう人。忙しすぎる状況に苦しんでいる人。頭と心が分離してツラい人。心が分離して葛藤している人。誰かを憎んでいることがほとほと嫌になった人。
そんな自分を許したい人。
どうしてそうなってしまうのかが分かります。そして、そこに、あなたの愛があることが、分かります。