小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

My Works(attorney at law)④あえて前に出ない弁護士 その3

 

だいぶ古い記事の続きです。

かれこれ10か月経過しまして、上記案件が無事、法律問題は全て解決しました。

 

遺産分割協議書や通知書、合意書を作成し、私は代理人とはならず継続ご相談をしながら、なかなかの困難事案でしたが、ご本人の頑張りもあり、無事、ご希望の方向で決着しました。

 

親族案件で、当事者も多かったことから、もし、調停等になれば、とても1年以内には解決しなかったと思われます。

 

ご依頼者さまからの「ありがとうございました。」を頂くと、私も、良かったなあ。と本当にほっとします。

私は、共感力が高いので(高過ぎるので笑)、ご依頼者のお気持ちが分かる反面、プロとして冷静冷徹なことも言わなければならないし、時には暑苦しく語るので、頭脳労働部分より、感情労働で疲弊しがちなのです。

だからこそ、解決すると、とても嬉しい。

 

 

今日も、一件、継続のご相談者さまから、相手方の対応が大きく改善された、と喜びのご報告を頂きました。

 

他にも、ここのところ、続々と、代理人となって交渉した案件が、スピード解決をしています。

(長期化する案件は、長期化してしまいますが)

 

上に引用した記事を書いたころには、私のなかで『前に出ないブーム』があったのですが(笑)、

弁護士が前に出るか出ないか(代理人になるか否か)はさておき、弁護士が側に着いているという事実は、相手方に対する抑止力になる場合が多いと感じています。

もちろん、相手方の属性、性格、事案の内容次第ではありますが。逆に拳を振り上げてくることもあるし。

 

それだけ弁護士という職業に対しては社会的信頼(それが恐ろしさに基づくものであっても)があるということを、しみじみ実感しています。

何だか堅苦しい表現になってしまいますが、そうした信用を積み上げてきてくれた諸先輩方に、とても感謝しています。

 

弁護士になったおかげで、

職業を言ったら引く男性がいたり、

人を疑いがちになったり(利用されるんじゃないかとか)、

事実を細かく客観的に見て分析し過ぎてメールが長文化して友人に嫌がられたり(笑)、

そういうイヤなことも、ありました。

 

でもそれって、要は、自分が人に心を閉ざしていたからなんですよね。

 

反対に、良いこともたくさんあります。

まあ正直、一目置かれるし、

様々な業界の人たちと知り合うことができるし、

不動産屋さんや警察が怖くないし(笑)、

刑事事件の被疑者被告人など、弁護士でなければ出会うことがなかったであろう人とも出会い、

人が生きるということについて、いささか真剣過ぎるくらいに考え、

様々な学びがありました。

 

ただ、これからは、これまで以上に、心を開いて(サザンに開きっ放しのマシュルームって歌があった笑)、

正しさを追求するだけではなく、幸せな解決を追求していきたいな。と思っています。

ここ最近少しずつ変わってきてはいましたが、仕事の方向性を、もっと明確に変えることになると思います。

 

弁護士って、自由だから。

もっと、自由に。
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