小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

予測変換や単語登録は使うけど心を籠めて「ありがとう」。

皆様、こんにちは!愛し合ってますか?

昨日から今日の未明にかけて大きな満月でしたね。月食は夜中だったので、私は観測できませんでした。

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さてさて、弁護士の仕事は、紛争状態にある/近い状況で行うことから、どのコミュニケーションツールを使うか(面談か、電話か、文書・メールか)を慎重に選択する必要があります。

 

選択の判断要素としては、証拠保全の必要性の程度(逆に証拠を残さない方が良いことも)、相手はクライアントか相手方か、相手の属性や心理状態、紛争の局面や段階等により、ベストの選択をしていくことになります。面談1つでも、特に相手方の場合は、いつ、どういう場所で会うか、何人か、等に総合的に注意を払う必要があります。私のように腕力がない場合も注意が必要ですが、腕力がありそうな男性弁護士も、脅された、などと言われないための注意が必要です(笑)

紛争や事件の最中の当事者は、基本的に気が張っていて繊細になっていますから。

 

どういうコミュニケーションツールを使うかは、一定程度のセオリーはあれど、細部では弁護士の個性によります。

クライアントとはメールしない、全部会って話すか電話する、という弁護士もいたりします。より親密なコミュニケーションを取れるので、それも良いと思います。

 

私の場合、弁護士業務では、メールかmessengerと決めており、LINEは使いません。添付ファイルの制約があるためです。

近年は、本当にメールやmessengerが増えました。時代ですね。移動の最中でも事務所外でも送れますし、本当に便利です。

 

で、私は、こうみえて昔はルーティンを嫌う超合理主義者だったので(Excelで毎月同じ作業をするのが嫌でマクロを組んだり。今はもうできないけど(笑))、その名残で、よく使う単語は、パソコンでは辞書に単語登録しています。例えば、「じむしょ」→当事務所の住所、電話番号等が出る、「sk」→「請求」、「gk」→「原告」、「kb」→「株式」、「sb」→「損害賠償」といった具合です。わはは。楽で速くていいですよ。

なかには、「おせわ」→「お世話になっております。」なんてのもあります。

 

スマホでメールを打つ際も、予測変換が優れているので、もちろん多用しています。

 

で。やっと本題です。

 

こうした単語登録や予測変換は、とても優れていて、おかげで、仕事のうち集中しなければならない部分に多くのエネルギーを注ぐことが可能になります。

 

一方で、簡略化により、挨拶、雑談やお礼の気持ちといった人と人の心のコミュニケーションがおざなりで形式的になってしまうという弊害があります。

そして、自分が簡単な方法で挨拶やお礼を書いていると、投影の法則により、相手も心を籠めてないんじゃないか?と思ってしまうこともあります。

 

こういうことって、自分に返ってくるんですよね。

せっかくクライアントさまがお礼を言って下さっているのに、受け取ることが下手くそになってしまう。

 

実は、今日、しみじみとクライアントさまに対してありがたいなと思うに至り(数日前に頂いたメールなのですが別件で忙しくて今さらありがたみを実感(笑))、たくさんのお礼の心を籠めて、メールを返信しました。

 

テキストにすれば、同じ「ありがとうございます。」です。

仕事の文章ですから、はしゃいだ感じも出しません。

しかも、予測変換を使いました(笑)

 

でもでも、私の気持ちはたっぷりと籠めました。

 

長いお付き合いの方なので私の気持ちはきっと伝わると思いますが、たとえ伝わらなくても、「ありがとうございます。」と心から思ったことは、私にとって全く時間の無駄じゃないし、むしろ下手したらいつもより速く文章を書けたかもしれません。心に淀みがなくいい気分だから。

 

だから、これからは、便利なツールは便利に使って、でも、心を籠めて、挨拶文やお礼を書こうと思うのでした。

 

★自己肯定感をあげたい/現実的な法律のことも知っておきたい貴方へ。

 


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