小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

大切な人を大切に。③ ~かわいそうな人にならない。

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みなさま、こんにちは!愛し合ってますか?

 

さすが私の30年来のテーマだけあって、頻回に上がってくる「大切な人を大切に。」。

 

私は、仕事柄、家庭の問題、刑事事件、意外にビジネスの場面でも、強弱の差はあれ、共依存傾向の人々に出会います。

共依存(きょういそん、きょういぞん、英語Co-dependency)、嗜癖(きょうしへき、Co-addiction)とは、自分と特定の相手がその関係性に過剰に依存しており、その人間関係に囚われている関係への嗜癖状態(アディクション)を指す。すなわち「人を世話・介護することへの愛情=依存」「愛情という名の支配=自己満足」である。~Wikipediaより引用

 というか、私自身も、共依存気味な関係に陥ったことは何度かあります。それは男女関係なく。

 

ご存知の方も多いと思いますが、共依存状態になると、お世話する側は「この人は私がいないとダメなんだ。」と思って知らず相手をコントロールしようとし、依存者はますます依存を強め、双方とも自己喪失し、心理的にも環境的にも負のスパイラルに嵌ってしまいますので、注意が必要です。

 

私の経験上、これは、薬物やアルコール依存、DV、モラハラに限った話ではなく、軽度のものの場合、徐々に徐々に当事者は自己喪失していき、なんとなく人生が生きづらくなっていくように思います。

 

大切な人を大切にするためには、お互いに、自立し、かつ、頼るときには頼ることが大切(相互依存)。

 

でも、人間って弱いから(その弱さも愛おしかったりします)、ついつい、共依存気味の関係を作ってしまいます。

その関係を作るのは簡単で、「かわいそうな人」になることです。

かわいそうな人には、優しい人達はつい同情してしまうので、かわいそうがってもらえるというメリットがある。

優しい人達にも、「自分は良い人間だ」という満足感や優越感を持てるメリットがある。

嫌な言い方をしましたが、もちろん、こうした感情は、表層の意識では顕在化していないことが多く、心の奥深くで感じていることが多いものです。

 

私も、自分の人生の前半は、両親が早逝したり自分が離婚したりで、どちらかというと「かわいそうな人」になる素地がありました。

現に、あの時はかわいそうな人ぶったな、と今にして思うこともたくさんあります。

 

でも、

かわいそうな人には、ならないことです。

 

「かわいそうな人が必要な人」を引き寄せてしまうし、

大切な人を「かわいそうな人が必要な人」にしてしまうから。

 

同様に、

かわいそうな人に対して、かわいそうだからといって、過度に面倒を見ない方が良いです。

 

「人に依存したいかわいそうな人」を引き寄せてしまうし、

自分が、「かわいそうな人が必要な人」になってしまい、大切な人を「かわいそうな人」にして、コントロールしてしまうから。

 

 

誤解のないように付記しますと、大変な状況の人を助けることが悪い、と言っているのではありません。

 

それは、自分のできることを、できる範囲で。

かつ、心に曇りなく。

 

自分の許容限度を超えると、最初は純粋に助けたいと思った気持ちが、どんどん淀んで、「あんなにやったのに!」となってしまいます。

 

昔の人は、人にお金を貸したら返ってこないと思え、とよく言っていましたが、要するに、そういうこと。

返ってこなくてもいい、と思える範囲で、善意を示せば良いのだと思います。

 

あ。あと、もちろん。

もし、かわいそうな人になってしまっても。

かわいそうな人を必要とする人になってしまっても。

 

そんな自分を責めないで。許してあげてください。


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