小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

今、どんな感情を感じていて、この先、どんな感情を感じたいのか。決断の鍵は、そこにある。

皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?

新年早々、2記事目です(笑)文章を書くのが好きなのです。

決断の鍵は、客観的なメリットデメリットを超えた、自分の感情にある。というお話です。

 

「決断」というと、語感的に、就職や退職、結婚や離婚等、人生を左右する一大事の決断のイメージがありますが、実は、私たちは、何時に起床・就寝するか、何時間仕事をするか、食事はどうするか、お風呂かシャワーか、買い物は、といった日常生活においても、決断をしています。そして、人は、そのテーマにまつわる情報量が多いほど、複雑なメリット・デメリットの比較衡量をして、決断に悩みます。

 

私は、クライアントさんの問題を取り扱うという仕事柄、情報量が多い生活をしています。問題というものは、プライベートなものであれビジネスのものであれ、そこに直面した人々の注意を良くも悪くも惹きつけますから、結果、そこにまつわる情報は、性質としては客観的・主観的(感情的)双方のものが様々な濃淡で存在し、かつ、量として多いものとなります。

加えて、弁護士が取り扱っている案件は複数ですし、弁護士自身の生活もありますから、情報の量は必然的に多く複雑になります(もっとも、業務で扱う情報には一定程度の傾向はあり、経験の蓄積とともに自分の中での整理が上手にはなりますが。)。

さらに、弁護士ではなくても、現代社会は情報化社会と叫ばれて久しく、現に、インターネットやその他のメディアに日々接していると、情報の海に溺れそう、波にさらわれそうになってしまいます。

 

しかし、言うまでもなく、情報は、溺れるものではなく、有効活用するもの。

必要かつ信頼性と精度の高い情報を効率良く得て、時間的・能力的な余白を作っておきたい。余白があることによって、余裕が生まれ、余裕がさらに良い仕事や生活を産むからです。

 

ということで、私は、自分の「決断」のスピードアップを意識しています。

と、まるでIT企業の経営者のようにカッコつけて言っていますが、やってることは、ごくごくシンプルです。

毎日の暮らしで「今、食べたいものはどれ?」「これはやりたい?やりたくない?」などと自分に問いかけて、極力「やりたい」ことをする。

「やらねばならない」「やるべき」ということには、「やりたくない」気持ちが隠れているので、その気持ちに丁寧に向き合う。また、「べき・ねば」ということは本当にやらなければならないのか、なぜそう思うのか、思い込みではないのか、等にも向き合う。そうすると、やりたくない気持ちが消えてやりたくなったり、実はそんなに急ぎではないから今はやらなくてもいいとなったり、やると余計に紛争の火に油を注ぐからやめておこうとなったり、ここで我慢してやると今後も我慢を続けねばならないからやめるとなったり、してくるので、それに対し、「自分はどうしたいか」を感じ、対処します。時には断る勇気も必要となります。

これを繰り返していると、悩みやモヤモヤする時間が減ってきますので、決断が速くなります。

 

決断の鍵は、タイトルに述べたとおり、自分が、今、どんな感情を感じていて、この先、どんな感情を感じたいのか。ということです。

 

もう少し具体例を挙げると、私は、仕事で、クライアントさんに対し、相手方とどの程度の和解条件で折り合いをつけるか、はたまた和解せず紛争を継続するか(訴訟提起、訴訟係属中なら和解せず判決にするか等)の決断を促すことがあります。

もちろん、決断の材料として、できるだけ詳細なメリットデメリットや展開の予測をご説明します。ただ、上述のとおり、あまり複雑に考えても決断が難しくなってしまうことも多いため、クライアントさんには、いつも、「色々言いましたが、結局は、早期解決をして心理的負担のない時間を多くする方を選ぶか、金銭的により多くを得て納得する方を選ぶか、どちらかに帰着します。」とシンプルにお伝えしています。

こう説明すると、「なるほど。」と納得される方も多く、クライアントさんの決断の一助になっているようです。もちろん、具体的に得られ(失い)そうなのはいくらなのかとか、判決までどれくらい時間と費用を要するか、等によって決断は変わってこられます。

 

ですが、実は、この「時間(心理的負担)か・お金か」問題も、上述の

自分が、今、どんな感情を感じていて、この先、どんな感情を感じたいのか。

ということで決断可能なのです。

 

だって、考えてみて下さい。お金って、金本位制が崩壊して久しい現代においては、実際の物体としては、紙(紙幣)、或いは通帳(データ)に記載された数字に過ぎないのです。人がお金を得たいのは、お金を使って楽しみたい、喜びを分かち合いたい、安心したい、そういう「感情」を感じたいからですよね。

 

とすれば、和解の決断にあたり、「時間」を選ぶ方は、紛争を抱えている心理的負担からの解放感・自由さを優先する。「お金」を選ぶ方は、(紛争の場合)「当然支払われるべき」という自己の正当性を証明することや、傷つけられた悔しさ・裏切られた悲しみ・名誉感情等の被害感情を癒すことや、報復感情を満足させるシンボルとしてのお金を優先する。ということです。

(余談ですが、こういう心の仕組みなので、「お金の問題じゃない!」とおっしゃって赤字状態にもかかわらず紛争を継続する方もおられます。が、その感情は多くは一時的で紛争継続により余計に傷つくことも多々あるので、私は、紛争継続をオススメしません。)

 

自分が、今、どんな感情を感じていて、この先、どんな感情を感じたいのか。

大事なことなので、3回言いました(笑)

 

今年は、いつもより静かなお正月をお過ごしの方も多いと思いますので、リラックスして、ゆったり、じっくり自分と対話して、感じて、考えてみるのもよいかもしれません。

一年の計は元旦にあり♪

 

※この本、とても良かった↓

実際の決断の局面では、感覚を信じる。

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