心の扉を開くと決めることで、人生の旅の扉は開かれる。 - 小川正美　人生はホントの自分に戻る旅。

皆さま、こんにちは！愛し合っていますか？

私は、物心ついてしばらくしたころ、思春期くらいのころから、自分の本音を言うことが苦手になりました。

母や友人と話をしていても、「あんたは、いつも最後の最後に本題を言う。」と、呆れられていました。

具体的には、一時間も二時間も、世間話やら近況（誰々がどうしたこうした）やらの話をして、「えっとね～」「何でもない。」などと我ながらイラっとくる前振りを繰り返した末、やっとのことで、「今、●●くんのことが好きなの。」などと言う始末でした。それが、好きな男子のような重要事項ならまだしも、そんなに大したことではないこと、例えばおねだりやお願いごとや本当は○○ちゃんのことが嫌いだ、といった類いのことすら、話すことができませんでした。なので、周囲に呆れられておりました。

不幸中の幸いは、のび太君のようにテストで悪い点を取ってそれを隠すようなことはなかったくらいです。

その癖は、大人になった今でも、続いています。

いや、正確に言うと、大人になってからは、本音を抑圧しすぎて「これ本音なのかな？」と自分のことなのに本音なのか何なのかよく分からなくなってしまったり、

自分の本音のパワーの恐ろしさに怯えていて「これは隠さねば」と思っていたり（我慢しきれずブチキレて一気に書いた時の私の長文の正確無比かつ冷酷な破壊力は、公私にわたって相手はもちろん私自身も傷つけた）、

まあ、いずれにせよ、本音を抑圧しているようです。

こうも本音を言うのが苦手な理由は、ネガティブに言えば、良い子ちゃんな優等生気質だからだし、プライドが高いのに恥ずかしがり屋（でも結局言っちゃうところが我ながら可愛い笑）で、自分が他者から受け入れてもらえないと思っているからなのでしょう。

ポジティブに言えば、話を聞く相手のことを私なりに、あくまで私なりに、慮っているからだし（結局言っちゃうところがダメダメで可愛い笑）、おしとやか（え？）、慎ましやか（ええ？）、自分が実は大きな影響力を持っていると気が付いている（みんな持っているんですけれどね）から。

このように、本音が言えないこと自体は、良くも悪くも捉えられるのですが、ただ、本音を隠すことには、弊害が結構あるな、と感じています。

まず、人との心の距離を離してしまう。壁を作ったような関係性を築いてしまう。ウソと同じで、本音を隠すために、何重にも隠さなければならなくなり、結果、距離が遠のく。

また、自分の本音が分からないということは、その他の感情も抑圧しているということなので、喜びや楽しさも感じにくくなってしまう（感情は、ネガティブなものだけを抑圧することはできず、抑圧するとポジティブなものも感じられなくなってしまうという特徴があります。ロボットみたいな感じの人を見ていると分かりますよね）。

自分の本当の気持ちに繋がっていないので、どこか自信が持てず、足元がフラフラと頼りない感覚がある。それが魅力的なこともあるけれど。

とはいえ、大人になると、何でもかんでも本音を言うのは難しくなりますよね。私など、自分でも変えたいなあと思いつつ、どうしても「弁護士という立場上」を意識してしまうので、弁護士になる前となった後では本音を出す量が減りました。

なので、まずは、自分が自分に心を開いてあげることが大切かな、と思います。

酷い本音も、弱弱しい本音も。自慢のような本音も。

「ああ、そう思っていたんだね。」「怖いね。ムカついたね。悲しいね。えらいね。すごいね。よしよし」と聞いてあげる。

自分を肯定してあげる。そして、自分の心の扉を開くと決める。

私もまだまだオープンになりきれていませんが、以前に比べればかなりオープンになってきたかなと思います。ですので、ちょっとだけ偉そうに言わせて下さい。

自分が心の扉を開くと決めると、オープンになり、同じようにオープンな人たちがやってきます。また、それまでお付き合いのあった人達の中からも、オープンになる人が一定数現れます。

人は、ダメな自分も逆に自分のすごさも受け容れている人と一緒にいると、安心します。同じように受け容れてもらえるだろうと信頼できるから。人として対等に扱って貰える気がするから。

出会う人が変わると、人生が変わります。

皆さまの、私の、人生の旅の行先の選択肢が広がります。

自由を感じながら、人生という旅を続けることができるって、幸せですよね。