小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

『止められるか、俺たちを』を観てきました。

いつもお世話になっている古代文字の先輩、撮影監督の髙間賢治さんが作中人物で登場している映画、『止められるか、俺たちを』を観てきました。


※古代文字について
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若松孝二監督率いる若松プロダクションの1970年前後の数年間を、助監督の女性の眼を通して描いた作品です。

若松プロに集まる面々の強烈な個性と才能と熱量が、蠢き、ぶつかり合い、発火する様が、若松監督になりきっている井浦新さん中心に描かれ、
一見過激で暴力的、けれど根底には溢れんばかりの愛、映画への愛、生命への愛があると感じました。

それは決して今風の分かりやすい綺麗な愛ではないけれど、太古の昔からみんなが心と身体の深いところで知っているようなプリミティブな愛。


そんな作品でした。


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そして、個人的には、自分の撮りたい映画が分からない、自分は何者になりたいんだろう、と思い悩み、
かつ、男性の多い環境で自分の女性性と葛藤する23歳の主人公めぐみに、強く強く共感する、46歳のワタシなのでした。

まあいっか。。。人生100年時代ですから。



また、これも極めて個人的な感想ですが、実際の髙間さんを存じているだけに、劇中の髙間さんに感情移入してしまい、とっても切なくなってしまいました(ネタバレになるので理由はスクリーンで!)。

最近、私もブログを通じて自己開示してきたつもりですが、髙間さんの自己開示はすご過ぎます。かっこいいです。

終演後の舞台挨拶では、髙間さんもご本人として飛び入りされていました。

熱い時代を疾走した若者たちの青春群像劇、
観終わって、こんなに熱くなれる彼らが中年の私には羨ましくて、自分がちょっぴり情けなくて、でもたくさんの愛とエネルギーを貰いました。

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