小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

過去の選択の謎を知る。

昨日に引き続き、風邪によって直感が冴えているのか、また新たな気付きがあった。

 

それは、自分のことながら長年の疑問であった、

『なぜ、私は子どもを産もうとしなかったのか?』

という問いだった。

 

産める環境ではなかったとか、体質的に授かったかどうか分からない、ということはさておき、

それらも含めて、私自身が、産もうと努力することすらしない選択をしたのだ。

 

子どもは好きなのに。

父が亡くなって以来、母が私たち子どもを生き甲斐にしていたことも分かっているし、

他の人たちを見ていても、子はかすがい、生き甲斐だと思う。

 

なのに、なぜだろう。

と、ずっと思っていた。

 

ふと、気がついた。

 

私は、「こんなに大変な人生を、子どもに味あわせたくない。」と思っていたのだ。

 

暗い!!暗すぎる!!笑

でも、本当のこと。

 

子どもの人生と自分の人生は別だと、頭では分かっていても。

 

私は、母との心的距離が近すぎて、

また、たまたま、母の性格や人生(人の気持ちに敏感、自己抑制的な優等生、子どもの頃に父を亡くす、夫と死別(私は離別)、その後仕事復帰)をなぞるように生きてきてしまったので、

感覚的に、子どもは親の人生をトレースするものだ、とどうしても思ってしまったのだ。

 

1人で育てるわけではないのに、なぜか、自分で全責任を負うものだとも、思っていた。

 

そして、出産の可能性を考えていたころ、私はもう、「産めば何とかなる」と楽観できるほど、若くはなかった。

 

今、私が、私の人生を大変だと思っているかと言えば、

正直、今でも大変だとは思っている。

家族がいない孤独に甘えたり、逆に無理に耐えたり、

周りばかり見て、ついつい自分をちっぽけに扱ってしまったり、逆に、変に大きく見せようとしたりしてしまう。

 

ただ、それでもなお、人生は美しく、大変だったからこそ見える景色がたくさんあることも、知っている。

 

その景色を見るのが、私の今生の目的の1つなんだろう。

 

そして、「あ、私、自分の人生を大変だと思ってたんだな。子どもに味あわせたくないと思うほどに。」と認めると、

自分のくそ真面目さと、優しさに、何だか笑えてきた。

 

よく頑張ってるよ、私。


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☆私の半生 ①自然の中の原風景と父の死

☆私の半生 ②普通になりたかった青春時代。

☆私の半生 ③離婚、そしてがむしゃらへ。

☆私の半生 ④ロースクール受験を決意(前編) 崖っぷち!

☆私の半生 ⑤ロースクール受験を決意(後編) 母を助けられなかった。

☆私の半生 ⑥ロースクール入学、母の死

☆私の半生 ⑦合格、そして弁護士になる。