小川正美 人生はホントの自分に戻る旅。

普通の会社員から離婚して無職になり一念発起、弁護士になった私の半生とこれからのライフワークを綴ります。

30歳過ぎで大人の階段を昇ったと思って、その後も昇り続けてきたけど、ちょっとコレ私が昇りたい階段とは違うんで、降ります。

皆さま、こんにちは!愛し合っていますか?

 

最近、複数の方から、「最近のブログ記事いいね~!芯が通ってる感じ!」と言って頂いて、ひゃっほうと喜んでいるワタクシです。


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あと、最近、緊急事態宣言のため20時までしか飲めないので17時スタートということが多く、陽が長くなって来たのでまだ明るくて、何だか楽しいのです。

ロートレックのチケットホルダーはマスク入れにしています)

 

さてさて、何の脈略もない話をした後に(話したかったの!)、まあまあ重苦しい本題です。

31歳のころ、当時別居していた私は、元夫と離婚することにしました。それに伴い、元夫の転勤で住んでいた九州の地方都市から、横浜の実家に私が婚姻前から持っていた家具などを運ぶため、引っ越し業者さんを呼びました。

そこに至る前に、2人の間で話し合いをして、彼の両親と私の母にも話をして、具体的に日程を決め、業者手配をし、運ぶ物リストを作り、引っ越しの立会い(確からくらくパックにした)は私と母が、家具等の持ち出しには彼のお母様が立会って下さいました。彼はいませんでした。仕事で留守だったような気がします。

 

引っ越しの日、彼のお母様は、風邪をひいておられて、体調がよくないとのことでした。

「ああ、これで問題から解放される!」とやる気満々でウキウキの私と母とは対照的に、マスク越しの顔色もいつもよりも悪く、沈んだ様子でした。

 

その当時の私と母は、まさに戦友、一蓮托生、運命共同体、一致団結、友達母娘、そんな感じでした。今にして思えば、あの高揚感は、問題からの解放が近いこと(結局、根深い問題を見ずにいたのでその後長らく私はパートナーシップで迷走したのですが)だけでなく、蜂の一刺し的な、どこか「母子家庭の私たちが『良いご家庭』に勝った」的な、そんなリベンジを果たした気持ちも根底にあったような気がします。勝った負けたより、幸せである方が大切なんですけれど、当時は分かりませんでしたねえ。母も根深い母子家庭コンプレックスを持っていて(おそらく母の父も若くして亡くなったことが影響している)、うちの家庭が「父親がいないから舐められる」ことを極度に恐れていました。そのおそれゆえ、社会から舐められまい、ととても強がっていました。持ち家、ある程度大きな企業勤め、会社内で生き延びるために仕事ができることはもちろんエライ人達と親しくすること、職場の人達と親しくすること、子ども達を大学に進学させること・・・・。こうしたことを達成することで、安心感を積み重ねようとしていました。まだまだ男性優位な社会だった時代の話ですから、母がそんな風に思ったのも無理のないことだったと思います。

そして、私も、その考えを知らず知らず、インストールしました。今の私は、母もそんなに一人で頑張らなくても良かったのに、男の人って優しいし、男の人って大変だけれど、頑張り屋さんが多いよ、と思うけれど、当時はやはり、母と一緒に、社会や男性に対して、心のどこかで怒っていたな、と思います。母子癒着ですねえ。

おそらくその怒り(主に父が死んだことへの怒り)の下には不安がたくさんあって、そのため、私は、結婚する時、「両親揃っていて、お父様は海外駐在経験があってお母様は専業主婦の素敵なご家庭」の人と一緒になることで、大人の男性に守ってもらえるような、社会からはみ出ないような安堵感(という名の期待・依存)がありました。ただ、一方で、 自分に専業主婦が務まるのだろうかという不安もありました。現に、務まらず半年後には働き始めたわけですが(笑)

 

さて、話を戻します。

その引っ越しは、確か、午前中に荷出しをして、後は我々は帰るだけ、という段取りでした。滞りなく作業は終了し、私と母はランチを食べに外に行きました。彼のお母様にも声をかけましたが、確か食欲がない、と言って、ご遠慮なさった記憶です。

 

ランチを食べた後、私と母は、飲み物を買いにコンビニに寄りました。

その時、母が、風邪にも効くという評判のちょっとお高い栄養ドリンク(当時はコンビニでは医薬品は販売していなかった)を3本ほど、買いました。

私は、不思議に思いましたが、彼のお母様に渡すつもりなんだな、と思いました。私は、当時も今も昔も、彼のお母様のことを悪く思ったことはほとんどないのですが(とても優しいおおらかな方でした)、それでも、引っ越しの時には、「元夫やその実家は敵だ」モードでしたので(そうじゃないとなかなか離婚はできないですよね)、「何もあっちの家にそんなに親切にしなくてもいいんじゃない?」と、母に言いました。

 

すると、母は、ニコリともせず、若干冷たく、こう言い放ちました。

 

「こうやって、優しくするでしょ。向こうは、後ろめたく思うのよ。ただでさえ、あっちの息子がうちの娘に失礼なことをしたってお母様は分かってるんだから。でも、それを正面からは言わない。それが大人の仕返しのやり方よ。」と。

 

私は、衝撃を受けました。そんな恐ろしい、大奥ばりのブラックな母を見るのも初めてでした。

私は、それまで31年生きてきて、社会人経験もありましたが、たまたま周りに恵まれていたのか、私がアホ過ぎて気が付かなっただけなのか、『女は怖い』という思い込みから女性の少ないところ少ないところを選んできたおかげなのか、そういう「ぶぶ漬けでも食べてって」的なハイレベルな言動と真意の不一致テクニックを自分に関係する場面で見たことがありませんでしたし、使ったこともありませんでした。

 

正直言って、母に対して、「女って怖い。」と思いました。

でも、そうじゃないと母は生き延びてこられなかったんだろうな、とも思いました。そこは、私もそこそこ大人でした。

 

そして、母は、彼のお母様に「お大事に。ご体調悪いのに、お付き合いいただきましてありがとうございました。」とにこやかに丁寧に暖かく挨拶をしながら、栄養ドリンクを渡しました。

あちらのお母様も、「そんなことまでしていただいて、本当にありがとうございます。」と丁寧にお礼をおっしゃり、私に、「正美さん、こうなったのは残念だけれど、今度はいい人見つけてね。」と優しくおっしゃったのでした。

ゴジラvsキングギドラコブラvsマングース、みたいな、恐ろしい罪悪感の擦り付け合いバトルでした。

 

「こ、これが大人の世界ってやつか・・・・!」と、本当に驚いたし、ある意味、離婚以上に、これまで見ていた世界の色が変わってしまった出来事でした。

 

その後、私は、ロースクールに入学し、学生に戻り、合格して司法修習を終えるまで、しばらくの間、あのような「女って怖い。」と思うような場面には出くわしませんでした。

 

しかし、弁護士になってからは、多々ありました。

しかも、このハイレベルな言動と真意の不一致テクニックって、女性に限らず、男性も多用するんだな、ということも知りました。

沈黙や不機嫌で圧をかけて人が自ら動くようにコントロールするとか、

「いやいや、そちらのお立場・言い分も分かりますけど~」と言いつつ聞いちゃいねえ、とか、

え?ナニコレ、嫌味の天才なの?みたいな人とか、

忖度とか忖度とか忖度とか、

表でニコニコしていて裏で悪口を言いまくるとか(これはまだ可愛い)、

不満を言葉ではなく行動で伝えてくるとか。

 

そんな場面に日々出くわして、私は、「なるほど。このイヤーな気持ちを受け容れることが、大人の階段を昇るってことなのね。」と思うようになりました。

そして、弁護士という職業は、一般的な職業と比べて非常に権威的ですので、私の「ハイレベルな言動と真意の不一致テクニック」が優れていなくても、容易に、クライアントさんも含む周りの人々は、忖度してくれたりするのでした。

だから、私も、せっせと階段を昇りました。

 

でも、そうやって生きれば生きるほど、人に壁を作って、孤独になるのです。

全てに上下関係を持ち出すようになる。それこそ、クライアントさんや裁判所だけでなく、相手方や相手方代理人と競争し、プライベートでも心を開けなくなる。

 

で、私事ですが、昨年秋くらいから、リラックス具合が激しく上昇していまして(←日本語)。

 

気が付いちゃったんです。

「私、ホントはもうこの大人の階段は昇りたくない」ってことに。

なので、私は、もう、降りることにしました。

 

きっと、この階段を昇っている人は、結構な割合で、心の底では、昇りたくないと思っているだろうと思います。

 

そんな皆さまに、ユー、もう降りちゃいなよ!楽になるぞ!!

と、呼びかけたいです。

 

その階段を昇るのを止めても、意外と何とかなるから。

むしろ、昇るのを止めた方が素敵な大人だったりするし、何よりその方が等身大で生きることができて、自分が幸せだから。自分も人も信頼して生きていけるようになるから。

人を傷つけるとか陥れるとかそういうことにエネルギーを注がない、その分を自分や自分の大切な人に注ぐことが、どれほど豊かさを運んでくれることか。

 

もう大人の階段を昇りたくない!と思われた方は、私に会いにいらして下さいませ。

 

もしかしたら、「あなたは弁護士だからそんなこと言えるんでしょ?」ってお思いになるかもしれませんよね。

私も1人の弱い人間ですし、会社員から非正規雇用バツイチ無職といった社会的に弱い立場も経験してきました。そして、資格を取っても苦しんだ経験があるからこそ、資格を取ることがそこから抜け出す唯一の方法ではないこと、ただ自分が世界の見方を変えるだけで幸せを感じられることを実感しています。

 

また、強い立場におられる方ならではの弱音を吐けなかったり認められないというお気持ちにも、対応できます。そちらも、かなり得意分野です。

 

そして、ここからいきなり番宣?ですが、

3月20日の春分の日の夜に、マミコカウンセラーと、自分の本音を見つめるオンラインワークショップ『ドン引き本音トークしちゃう私たちも愛されてるの会(仮)』を開催します!

春分の日は、占星術上、1年の始まりとされています。春は地球の生命が芽吹く時期であり、昼と夜の陰陽が陽多めに転ずる春分の日は、何かを始めるのに絶好の日ともされています。

詳細な告知は近日いたしますが、もしもご興味ありましたら、ぜひお越しくださいませ!

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